就活日記④

前回のあらすじ

二度と来るかこんな御社

 

 前回の企業はいろいろ思うところがあった。本日の御社は現地にお邪魔した。

 大阪府は広い。北部は誰もが羨む大都市である。中部あたりからきな臭くなってくる。南部は和歌山である。大阪○○という名前の企業だったが、まさか教室すべてが大阪にあるとは思いもしなかった。おかげで来たことも無い謎の地域に行かなければならなかった。現地の印象は米原駅に近かった。

 結論から言えばここも選考に進まないことを決めた。将来性に不安があったからである。駅徒歩1分の場所に本社があるが、駅前には競合他社が4社あった。その中には某中学受験最大手と某高校受験最大手の名前があった。一応競争する手立てを打とうとはしているが、コロナ禍の煽りを観光業界並みに食らっており、将来性に不安があった。

 

 結局エントリー数は増えなかった。私のフィルターは厳しいらしい。世間の人間は結構広くエントリーしている。それでもしばらくはマイペースを貫くつもりではいる。

 

 そろそろ本命の一次選考について考えなければならない。「あなたの教育についての熱意を語ってください!」。書類は通ったので多少これについて考える時間はあるだろう。

 

教育とはいったい何なのか。

 ①社会の再生産過程に必要な技術伝達過程

 ②強固な存在主体を養うこと

 ③うるせえ。俺がやりたいからやる

 

①について考えてみた。社会を維持するためには技術の継承が必要である。そのために次世代に技術を伝達する必要がある。

薄い。それは公教育の役割であって、私塾でやることとは限らない。

②はどうだろうか。これは公教育では達成できないと考え、私塾でやることも可能である。しかしこの会社の説明会で人格について語られた覚えはない。

③一目は論外に見える。エゴイズム的に、俺の達成感のために教育するというものである。やはり論外であった。

 

 …そもそも、根本的に勉強とは理論上やり得なのである。勉強という観点で見れば、教育とはやり得なことをやっているだけである。その中で、

1.教育の意義を

2.独自性を出しつつ

3.私塾でやることの意味を付加して

理論を組み立てていかないといけない。

 

 むずかしいね。